第4章:危険な場所にしるし[やってみよう]

■やってみよう

①危険そうな避難場所に☓を書き、理由も書こう。

②危険そうな場所に☓を書き、道が通れなくなりそうな場合は、道の上に☓を書こう。

■えらび方…地震や大雨の時に危険そうなところ

  • A.古い壊れそうな家やかべがあるところ
  • B.壊れそうな橋
  • C.崩れてきそうな斜面 など…

■話すポイント

第1章で選んだ災害ごとに危険があります。ここに書かれていること以外にもどうんなことがあるのか考えてみましょう。

第4章:危険な場所にしるし[+逃げ活]

■活動のポイント

まちが決めている避難所の中でも、危険そうな場所にあること があります。みんなで話し合いながら、そこに逃げることにする かどうか決めましょう。

■道具

・まちが発行している防災マップ等の資料

・ふせん

・マジックかマーカー(裏写りしない)

■+逃げ活

・+外にある危険(10分)

どのような場所や物が具体的に危ない のか考えてみましょう。例えば、急なしゃ 面、高いブロックべいやこわれそうな家 など、危険を探してみよう。

・+危険な場所を考える(授業1コマ)

身近な危険や身の守り方を考えてみ ましょう。どんなことがあるか、地域 の方に聞いたり、インターネットなど で調べてみましょう。過去、がけ崩れ、 増水等で、補修工事をした場所などを 役所の担当に聞いてみよう。

・+危険から身を守る(25分)

話し合いで出た危険なことから具体 的にどのように身を守れるか考えてみ よう。

・フィールドワーク(授業4コマ)

自分の目で現地を確かめたり、 地域の人に話を聞きながら、より 多くのことを地図に書き込んでい こう。

第5章:道にいろをぬる[やってみよう]

1:道に色をぬり、避難所までの時間がわかるようにしよう。

地図に色をぬることで、「1番近い避難所まで、何分で逃げられるかがわかる」地図になります。

・色について

1色の長さ=ヒモの長さ

「ヒモ」を使って、色をぬります。「ヒモの長さ」は「、1色の長さ」と同じです。

※この速さは、お年寄りが傾斜度 10 度の坂道を歩くときの速さを考えたとき のものです。速さが【43m/ 分】と、とても遅いようにみえますが、誰もが 逃げることができる速さです。

※色ぬり練習シート(例)で 練習してみよう。

色ぬり練習シート

避難場所から道に色をぬる。避難場所に向かって、逃げてくる方向に色をぬる。

1. 緑の色えんぴつとヒモを持つ。

2. 避難場所から逆に逃げてくる 方向の道にヒモをあわせる。

3. ヒモの長さの分、道に色をぬる。

※道がいくつかにわかれている場合、 すべての道にヒモをあて色をぬる。

4. すべての避難場所から、同じよう に色をぬる

5. すべての避難場所から緑でぬりお わったら、次の色にいく。これを繰 り返す。

※必ず全員が同じ色の色えんぴつを持ちながら、同時にやること。

6. 全部の色がぬりおわったら、どの 方向に逃げたほうが、避難場所に近 いか矢印を書く。

■活動のルール

・道の上に×があるところは通れない。その先は色をぬってはいけないよ。

・班のみんなで話し合い、いっしょに作業をしよう。

■道具

・大きな地図

・ヒモ(革ひもが使いやすい)

・色えんぴつ

第6章:ふり返りをする[やってみよう]

■やってみよう

①できた地図をみながら、活動のふり返りをしよう。

班で1枚、まとめシートを班ごとに記入しよう。

まとめシート

■ポイント!

ふり返ることがわからない場合は、自分が逃げられそうかどうか、今逃げるとしたらどこに逃げるかを考えてみよう。

第6章:ふり返りをする[+逃げ活]

■活動のポイント

逃げ地図づくりを行っていると、モヤモヤした気持ちが出てく ることがあります。なぜならば今まで知らなかった危険を知り、 不安になることがあったりするからです。その疑問を出し合い、 まちの防災担当の人や地域の方に聞いたりして調べよう。

■道具

・完成した地図

・ワークシート

■+逃げ活

・+活動前を振り返る(15分)

活動をはじめる前に予想したこと等 を思い出し、はじまる前と今の考えは どうか、比べてみましょう。

・+地域の防災を考える(授業1コマ)

地域の人が行っている防災活動の話 を聞きましょう。話を聞きながら、ど のような人がどのような防災活動をし ているのか確認しましょう。

・正直!ゲーム(20分)

これまで活動はやってきたけれど もし家にいて逃げるとすれば、どこ に逃げるか考えてみましょう。また 不安や何でも良いので、気になるこ とを考えてみましょう。

・+防災訓練で使ってみる

完成した逃げ地図を実際に使って避 難訓練をしてみましょう。何分かかる か、どこが危ないなど確認してみま しょう。

第7章:発表会をして話し合う[やってみよう]

■やってみよう

①逃げ地図を作りはじめてから作った後で気づいたこと、気になったことを発表しよう。

発表のやり方

1、前の活動で書いたまとめシートを発表する。

2、発表が終わったら、他の班の地図と比べてみる。(避難場所・☓の場所・色の違いなど)

②発表が終わったら、感想・質問・提言をまとめよう。

■ポイント

他の班と比べるときは避難場所・☓の場所・色の違いなどに注目しよう。比べながら、より安全な避難ができるようにしよう。

第7章:発表会をして話し合う[+逃げ活]

■活動のポイント

地図やまとめシートを使いながら、できるだけ他の人がわかるように説明しましょう。活動をしたことがない人には、逃げ地図とは何か説明してから、話をしましょう。

■道具

・完成した逃げ地図

・ワークシート

■+逃げ活

・+活動のまとめ(15分)

これまで行ってきた活動を通して自分 は何か考えることができたのか、ワーク シートに記入してみましょう。

・+家族に伝えてみる

授業参観などの機会を利用して、 これまで考えてきたことを逃げ地図 を活用して発表してみましょう。お 家の人はどう考えているかな?

・大人への質問(15分)

活動を通して思ったことや、考えたこ とを大人に聞いてみよう。いろいろな 人が見られるように紙に書き出しましょ う。

・+地域でやってみよう

活動の成果を地域で発表したり、 大人にやり方を伝えながら逃げ地図 を作ってみましょう。きっとたくさ んの意見が出てくるでしょう!

第8章:自分自身が防災リーダーになろう[やってみよう]

■やってみよう

・まちに提案してみよう

これまで逃げ地図作りの中で学習してきたことを、 まちの役所の人に発表したり、質問してみましょう。 みんなが作ったものを利用して大人をまきこみま しょう。

・再度活動してみよう

  • 条件を変えてみる。 (災害の設定・危険な箇所の条件を変えてみる)
  • 避難場所を変えてみる。
  • 地域の人や他の人とやってみる。

できた地図も成果ですが、重要なのは、不安や疑問についてさらに考える、話し合うことです。不安な点や疑問点はそのままにしないで話し合いを続けてください。

これからが本当のはじまりです。