(1) グループワークの人数

・会議の目的によって異なるが、その人数は一般に 4 ~ 8 人が適正であり、 多くても 10 人までが望ましいとされている。

・逃げ地図づくりのグループワークも、ワークショップ参加者が 8 人を超 える場合は、一班あたり最小 4 人、最大 8 人として構成することが望ま しい。

・グループワークの人数があまり少ないと、色塗り作業に時間がかかる上、 様々な立場からの多様な意見を交換できにくい。一方、あまり多いと、 色塗り作業に参加できない人が生じるし、参加者全員の意見を聞いたり、 出し合ったりすることが難しい。

(2) 班の分け方

・作成する逃げ地図の範囲が広い場合は、地形や学校区等の区域のまとま りに留意して、班を分けることが望ましい。

・班ごとに想定する災害の状況や避難目標地点等の設定条件を変え、作成 した逃げ地図を互いに比較するようにすると良い。

(1) 全体の進行管理とファシリテーション

・限られた時間内で逃げ地図づくりワークショップをプログラム通りに進 行管理するためには、タイムキーパーになる全体進行係を置く必要があ る。

・各班には、逃げ地図づくりの研修を受講した人または過去に逃げ地図づ くりを経験したことのある人をファシリテイターとして配置することが 望ましい。

(2) ワークショップの記録

・逃げ地図成果の成果を広く共有するためには、逃げ地図づくりワーク ショップの記録を残しておく必要がある。写真や動画を撮影する他、発 表された意見を記録しておくことが重要である。

・各班で出された意見は、参加者自身が付箋紙に書いて逃げ地図上に記録 することが基本であるが、学生ボランティアなどのスタッフを確保でき る場合は、各班に記録係をおくことが望ましい。

・各班のファシリテイターが記録係を兼ねることも可能である。

(1) アンケートの必要性

・逃げ地図ワークショップ参加者の満足度等を把握して、今後の展開を検 討するために、アンケートをとることは重要である。

・参加者一人ひとりの評価や意見を把握し、男女や世代などの属性別の傾 向を見る上でも有効な手法である。

(2) アンケートの内容

・アンケートは、気軽に回答しやすいように、質問項目は多くても3~4 問程度と回答者の属性など必要最低限のものに絞り、A4 用紙1枚程度 にまとめることが望ましい。

・アンケートの内容は、次なる展開を検討するため、参加者の満足度のほ か、今後の避難対策や会合などへの参加意向を把握すると良い。

・回答は、選択式をとるものの、自由記入の意見の記載が重要であること から、簡単でもコメントを書いてもらうスペースを設けると良い。