(1) 現場点検の重要性

・逃げ地図は、現地の状況を知らない者でも、ハザードマップを読み込み、 機械的に色塗りすることにより作成可能である。また、逃げ地図作成を 通して、俯瞰的に地域の災害リスクを把握することができる。しかし、 重要なことは、現場の状況に関する認知であり、その状況に応じて必要 な改善を図ることである。

・ 作成した逃げ地図を踏まえて、避難経路を歩いて避難目標地点までの歩 行時間を計測するとともに、避難目標地点や緊急避難場所等を点検する ことが重要である。

・ 現場点検にあたっては、昼間だけでなく、夜間の状況も点検することが 望ましい。

(3) ハード面とソフト面の改善策の検討

・ 逃げ地図ワークショップの成果および現場での点検結果を踏まえて、避 難に関するハード面(避難場所や避難経路等の整備)およびソフト面(避 難情報の周知や避難訓練の方法等)の両面について改善策を検討する。

・ 改善策の検討にあたっては、要援護者の避難について十分に留意する必 要がある。また、昼間だけでなく、夜間の避難についても想定する必要 がある。

・「まちの安全点検マップ」というまち歩きからまちの危険箇所を素早く 整理できるツールは、まとめたマップを活用して改善策を検討するシー トやカードも用意しており、避難に関する改善策の検討にも活用できる。

まちの安全点検マップづくり